大学入試でも英語検定の重要性が高まりつつあり、準1級にチャレンジする高校生も増えてきました。入試にも使うとなるとなるべく回数多く受験できるといいですね。
そこで2020年からスタートした英検CBTと英検S-CBT
一日で4技能の検定が実施され、しかも試験実施日程も多く設定されているのでとても便利な試験なのですが、はてさてどの程度のパソコンスキルが必要なのか?従来型とどれだけ違うのか?を実体験するべく、「英検CBT」を受験してきました!今日はその受験の感想も交えて、報告したいと思います。
英検を受験する予定だけど、CBTとS-CBTのどちらにしよう?と迷っている方へのアドバイスも最後に載せておきます。
CBTやS-CBTで1級は受験できない
まず、対象となる級は準1級から3級で、1級をCBTで受験することはできません。多くの高校生が2級や準1級に挑戦すると思いますので、その点は特に問題なさそうです。ちなみにどの形式で受験しても同等のスコアとして扱われます。そのためCBTかS-CBTか?の選択については、自分に合った方を選べばOKです。
ちなみに今回は同じテストセンターに、CBT型とS-CBT型の受験者両方がいました。(CBTのほうが少ない印象)
CBTのここがいい!
これまで従来型しか受けたことがありませんでしたが、実際CBTを体験して「これはいい!」と思うところもたくさんありました。
①何と言っても一日で終わる!
社会人はもちろん、学生にとっても一日で4技能のテスト全部終わる!というのは魅力的。さらに土日を中心に平日だって開催しているテストセンターがあるので、忙しい人にとってかなり便利です。従来型は、1次試験を通過しても次の2次試験が仕事(学生さんなら部活など)で受験できない!という残念なことになることも。。やっぱり一日で完結というのは楽です。
②ライティングの単語数がカウントされる!
従来型だと自分で数えなくてはいけない単語数が、CBTなら自動カウント。これはかなり便利です!さらに単語を付け加えたり、順番を入れ替えたりというのもワード感覚で行えるので、何度も書き直したい人にはお勧め。個人的にCBTで一番いい!と思ったのはこのライティングでした。
ただ・・・私は日頃からタイピングに慣れているので不自由ではありませんが、そうでない方は時間がかかってしまうので大変かも。このあたりは自身のタイピング速度で検討してみてください。
③スピーキングも緊張しない
対面だと緊張するという人も動画相手のスピーキングなので、リラックスしてできるかもしれません。ただし、こちらの答えに対して「Why do you think …?」のように反応してくれないですし、言い間違いをうまくキャッチしてくれたりということもないので、これも慣れでしょう。
私は質問に対する答えが短すぎたのか、かなり時間が余ってしまいました。タイムバーを見て、ちょうど良い答えの文章の長さ調整をするには訓練が必要です。
ちなみに聞きなおしボタンもあるので、これは気軽に繰り返せて便利。緊張しやすい人にはオススメ機能です。
ここがやりにくい!CBT!
便利だと感じたことを先に報告しましたが、もちろんやりにくいこともあります。
①リスニングの問題見直しが面倒。解答時間に気を付けて
CBTは当然問題がパソコン画面に映し出されるので、紙のように簡単に進んだり戻ったりができません。特にそれが不便だなあと思ったのは、リスニング!それぞれ解答時間が10秒あるのですが、制限時間になったら自動的に次の問題に進んでしまいます。
この10秒が意外と曲者で、選択肢を読んで悩んでいるとあっという間に過ぎてしまう時間。「ちょっと待ってチェック入れてない!」と思っても次の問題はもうどんどん流れていきますから、チェックが間に合わなかった場合は、前の問題を捨てるか?今の問題を捨てるか?という究極の選択が待ち受けています。
ちなみに私はここで6問間に合わず無回答になりました・・・・。
②リーディングは違和感なし
リーディングセクションは画面上で線を引いたりするツールが使えるのですが、実際私は全然使用せず普通に文字を読み進めました。おそらく他の人もあまり使わないのかも?という感じですが、普段から長文を読むときに線やマークを使う人にはやりにくいと思います。
③終わったあとに自己採点ができない
CBTだと終わったあとに問題用紙が残るわけではないですし、自分がどう入力したのかもわからないです。そのため終わったあとすぐに自己採点をしたり、振り返って復習したりということができないのは難点。特に入試に利用したいと思っている高校生で時間がない!なんていう場合は、従来型のように自己採点して次に備えるということが出来ずそこが不便かもしれません。(と、うちの英語王大熊先生が言っていました)
英語検定 CBTとS-CBTならどちらがいいか?
以上のことから、「CBTとS-CBTのどっちにしよう?」と悩んでいる方に・・・・。リスニング力が高く、処理スピードが速い人はCBTが◎。何と言ってもライティングの文字数カウントや作文の修正のしやすさは最高です!
私は??と言いますと、もちろん、次もCBTで受験します!
ただ中高生の方でキーボード入力だと逆に遅い人、リスニングの選択はじっくり選ばなくてはいけない人は無理せずS-CBTの受験がおすすめです。
かなり雑ですが、、、大学生から社会人→CBT向き、中高生→S-CBT向きというイメージでしょうか。どちらにしても英語検定協会のホームページで体験ができるので、ぜひ実際やってみて選んでみてください。
番外編:これから英検の勉強をする人に絶対オススメ!
英語苦手人間の私ですが、今回CBTを受けるにあたり先日生徒から面白いアプリを教えて貰いました。
その名も「英語の友」です!
音声ダウンロードができる教材は以前からありましたが、この「英語の友」は、単語だけでなく例文も聴け、さらにディクテーションやシャドーイング、さらにスピーキングまで出来るという優れもの!特にスピーキングは表示された英文をただひたすら読むというものですが、発音が悪いと容赦なく×を食らいます。
その音声認識の厳しさはsiriを遥かに上回り、thやr、lの違いもちゃーんと判別されちゃうのです。無料会員だと機能が限定されてしまいますが、月会費(今は1,800円)を払うといろいろなグレードの英検や他書籍の勉強もできるのでかなりお得。
パス単の学習はもちろん、過去問のリスニングにも便利です。「単語ばっかりやっていると疲れちゃう!(やる気ゼロ)」という私のような性格の人は、気分転換にスピーキングやシャドーイングなんかも入れると楽しみながら勉強できるのでとにかくオススメです。実際、試験前の50日間、ホントに毎日寝る前やる習慣がつきました。