2021年から始まる「大学入学共通テスト」。大まかな注意はセンター試験と同様ですが、特にコロナ禍とあっていつもよりも服装や持ち物に注意が必要です。基本事項を確認しつつ、万が一の事態に備えて準備をしておきましょう。
まず試験は普段あまり馴染みのない大学などが会場になるため
「どうやって行ったらいい?駅からはバスがある?」
「試験会場の近くにコンビニはある?」
など、心配になることも多いですよね。これは一般の大学入試においても大事なポイントなので、交通アクセス・回避ルート・近くのコンビニ等のショップは、事前にチェックしておきましょう。
また直前になって増えるのが
「共通テストってどんな服を着ていけばいいですか?」
という質問。確かにちょっと悩むかもしれないですね。
ここで、よくある質問にお答えしていきましょう。
共通テストは制服のほうが無難?
Q1「共通テストは制服じゃないとダメですか?」
A1「私服でも大丈夫です」
ただし、高校によっては制服で行くようにとの指示があるので、それに従いましょう。
Q2「制服と私服どっちがいいですか?」
A2「温度調節と動きやすさで選びましょう」
どちらでもいいと言われると、逆に迷ってしまうかもしれませんが、共通テストは寒い時期に行われるので、温度調節がしやすい服がベスト。(室内は暑過ぎることもあります)
同じ理由で、スカート丈が短すぎる制服などは避けたほうがいいでしょう。また、腕周り首周りはゆったりとし締め付けすぎないものにしてください。
ネックウォーマーかマフラーか迷ったら・・・・
普段ネックウォーマーを愛用している人もいると思いますが、長時間待機したり試験会場の換気などで足元が寒いというケースもあります。特に女子生徒はひざ掛けにも使えるくらいの幅が広めのマフラーを持参すると便利です。
2021年度の共通テストは「新型コロナの感染症対策」のため、定期的に換気が実施される予定になっています。例年は意外と暑いと感じる会場が多いですが、換気のため室内の温度がかなり上下することが予想されるので、多めの上着を準備しましょう。
共通テストに着てはいけない服
Q3「着ていったらダメな服はありますか?」
A3「ズバリ!英語や地図が書いてあるもの」
これは受験上の注意にも、ハッキリと書かれています。
実際、予行練習を兼ねた直前の模試にも関わらずNGな服を着てきた受験生がいるので悪い見本として紹介
これでもか!というほど英単語が並んでいてこれは完全にアウトな例。
しかも白っぽく見えるところは、何と英文です。
ここまできたら、喧嘩売ってる?と思われかねないレベル・・・。
背中にプリントがあると、うっかり忘れて着てしまいそうですが、
このレベルの英文も共通テストではNGです。(最前列左)
英語はどこまで許されるか?ですが、
NIKEやGAPといった、ブランドロゴはセーフなので
安心してください。
ちなみに、和歌や格言、英文が書かれた鉛筆も使えませんが
同じ理由で、MITSUBISHIとかUNIなんていうロゴレベルはOKです。
Q4「うっかり英文プリントの服を着ていってしまったらどうなるの?」
A4「脱がされるか、裏返しに着るよう指示が出ます」
実際に私がセンター試験を受験したとき、同じ教室に3名ほど英文と地図でNGになった
受験生がいましたが、
「裏返しに着れますか?」
とまず聞かれ、(さすがに即脱げ!ではない)
それができない場合は自主的に脱ぐという判断か「脱いでもらっていいですか?」と試験監督者から指示が出ます。
寒い思いをしないためにも、極力、無地を選びましょう!
Q5「他に避けたほうがいい服はありますか?」
A5「目がチカチカする細かい柄・チクチクするセーター」
「前の人の服が細かいチェックで目がチカチカして集中できなかった」
「寒くないようにと厚手のセーターを買って着ていったら首元がチクチクして痒かった」
など、想定外のことで気が散ってしまったという受験生の声を多く聞きます。
柄だけでなく、蛍光色の服などもあまり評判はよくありません。
落ち着いた色合いの服、集中力を高める勝負服!があるといいでしょう。
また、風が強いときのために、防寒着は厚手にするだけでなく
防風を意識したものを用意するといいですよ!
新型コロナ対策で気を付けること
Q6「マスクは必ず着用ですか?」
A6「はい。試験時間中は常に着用が求められます」
2021年の共通テストでは、試験会場内で常にマスクの着用が義務付けられています。感覚過敏症などでマウスの着用が困難な場合は、「医師の診断書」を提出の上、事前に受験上の配慮申請を行ってください。事前に申請がされていない場合、当日に申し出てもマスクを着用されなければ受験できないため、追試を受験しなくてはいけません。
また、フェイスシールドやマウスシールドのみの着用では、受験することができません。
マスクは自分の視界の邪魔にならないものを選びましょう
不織布の使い捨てマスクは、ノーズワイヤーが使われているものが多いです。鼻の形にあわせて折り曲げて使用しますが、メーカーによっては少し硬くてマスクのワイヤー部分が視界に入りやすかったり、顔との間に隙間ができてしまったりといったことがあります。ただでさえ緊張する共通テスト。ずれてくるマスクで集中できなかった!なんてことは避けたいですよね。持ち物の中で一番慎重に選んでもらいたいものです。
マスクの予備も忘れずに・・・
大学入学共通テストの「受験上の注意」を確認すると持ち物にマスク(予備のマスクを含む。)と書いてあります。普段そんなに頻繁にマスク交換しないから予備のマスクなんて必要ないのでは?・・・という受験生もいるかもしれません。ただ写真確認でマスクを外すことを指示されることもありますし、飲食のときだけは外しますよね。そのときヒモが切れてしまったら?うっかり落として汚してしまったら?そう考えると不安ではないですか?お気に入りのマスクを2~3枚必ず予備に持っていきましょう。
まとめ
服装について。制服がある人は、最初から制服に決めておけば悩まなくていいですが防寒・防風の面で弱いので、薄手のナイロンジャンパーや長めのコートをプラスすることをお勧めします。
また、今年は所持品にマスクやハンカチ・ハンドタオルなども指示されています。小まめにアルコール消毒も求められるのでハンドクリームや除菌シートなども持っていくと良いでしょう。
ひざ掛けも英文字が書かれていない無地やチェックなどなら使用できるので当日試験監督者に申し出てください。
(キャラクターもののブランケットは控えましょう)
間もなく共通テスト。服装だけでなく当日の持ち物にも気をつけましょう。共通テストにお勧めの鉛筆についても紹介しています。直前になって慌てないよう早めに準備しましょう! こちら↓