皆さんはどのように学力が伸びると考えているだろうか。

もちろん色々な考えがあると思うが、私個人が今まで勉強をしてきてたどり着いた答えは、

学習量=量×質×方向性

を最大化することだと思っている。

3つのパラメータをここで定義すると、

量:勉強時間

質:単位時間あたりの学習効率

方向性:第一志望合格などの目標を「最短で」達成するための勉強方針

である。

単位時間???なんかどこかで聞いたことがあるような気がするけど難しい言葉遣わないでほしい……という人も安心していただきたい。今から解説する。

勉強の量

まず「量」は分かりやすい。一日に何時間勉強したか、または何らかの受験までにトータルで何千時間勉強したかのような絶対的な勉強量のことである。勉強量が学力に対して直結することは皆さんもよくお分かりのことだろう。

勉強の質

次に「質」である。要は、一時間あたりにどれだけ密度の濃い勉強ができたかということである。集中して一時間に15問の問題を解くこともあれば、何らかの要因により集中できずに5問しか解けないようなこともあるだろう。

勉強の方向性

最後に「方向性」である。

いくら一日に集中して沢山の問題に取り組めたとしても、その問題が本当に今解くべき問題なのかは常に考慮しなければならない。

すなわち、今解くにあたり適切な難易度であり、かつ評判の良い問題集を取り組む必要があるのだ。受験初期に英単語や文法から始まり、短い構文が取れるようになり、センター程度の文章が読めるようになり、難解な二次試験の文章が読めるようになるように、その時期その時期で解くべき問題集は異なる。こういった最短で志望校に合格する戦略のようなものが方向性であり、この「方向性」が伴って初めて「量×質」が報われるのである。

この方向性は自分自身だけで決定することが難しく、私の場合は東進のスタッフなどと一緒に考えていた。私はここに東進を活用すべき理由があると考えている。

学習量=質×量×方向性

今回伝えたいことは、「量」だけではなく「質」や「方向性」もしっかりと意識してほしいということである。

特に、集中がきれればすぐに落ちてしまう「質」のパラメータは毎日勉強が終わった後に、本当に高い状態を維持できたか顧みることが必要である。

 

次回はこの「質」を高めるために私がやっていたことを紹介しようと思う。(K.F)